アルド・ジャコモの旅、3月31日。4月1日。
AKIRA氏の家の二日目。この日は、AKIRA氏の音楽のパートナーたけさんとその奥さんも参加。
 ミラノ出発前、日本で会うべき人々とはメールでかなりやり取りをした。なぜならイ タリアから日本へと行くのは日本からイタリアへと行くのと同じように、あるいはそ れ以上に費用も掛かるし、イタリア在住者はよほど日本へ行くことが仕事や学業だと 言うのでない限り、1年に1度、それ以下の人さえいるのだ。 出発が3月の末だったのにこのメールでご覧のように正月明けからすでに旅先での打 ち合わせをしている。 ミラノも無事クリスマスシーズンを終えて、バーゲンの季節です。 さて、休み明けをスタートに、送っていただいた履歴書を信用できる筋で、オーナー は女性のMySushiという、なかなかおしゃれな、デリバリー&セルフサービスっぽい おすし屋さんに相談してみましたところ「本当はお寿司を握れる人がほしいのだけ ど、興味がある」とのこと。どんなのかちょっと覗いてみてください。 www.mysushi.it イタリアでは、寿司が握れる人が引っ張りだこなのに、日本人でそれができる人が少 なくて、月給3000ユーロくらい稼ぐ人がいます。 その他バールなんかではスライサーをつかって、ハムなどをスライスし、パニーノが 作れる人も捜しているようです。でもKさん、本当はもっとやりたいことがあるので はないですか? 私たつもとは、TOZAIをつくりましたが、「幸せを見つけるイタリア生活体験‐Vita Felice」をかなり本気でやっています。   あと、私自身3月ごろ日本帰国を予定しており、このMy Sushiのオーナー(Mariella) と、そのご主人、それからピッツァ職人(Aldo)を連れて案内するつもりです。も し、その頃まだ京都にいらっしゃるなら合流しませんか?私自身の出身が府下なんで すけど、一応京都府で、実家のこともあり、関空で到着したら、大体大阪、京都、神 戸、あと明石のエリアをまわり、人に会います。Mariellaに、京都までKさんを会い に行ったら?と聞くと京都にいけるのを楽しみにしていました。外国人にとって日本 のよさは京都なんですね。 これは私からKさんへと送ったメール。そして返信が届いた。 「 たつもと 様  メールありがとうございました。とても感激しました。私の知らない所で、 私のために動いてくださって、また、京都でお会いできるかもしれないということ、 嬉しいです!  
 VitaFelice,拝見いたしました。(たつもとさんのお顔も見まし たよ!きっとイタリア女性にさぞ人気でしょう?)京都出身でいらしたんですね。 my Sushiではなぜかスライサーでパニーニをつくる人も募集しているとのこ とですが、どちらにせよ、調理師免許がないので、カメリエーレしかできないですよ ね?海外の求人で一番多いのは寿司職人ですが、まさかミラノでも不足していてそん なに高給取りだったとは驚きです。  私は一応3月出発を目標にしていますが、「予定は未定」です。たつもとさ ん達のご予定が決まったら教えてくださいね。お会いできるといいなあ。 Kより。
このメールを紹介しているのは、旅のワクワクを味わってもらうため。イタリ アに住んでいると日本へ旅するのはわくわくなのだ。これは懐かしいからではなく、 新鮮だからだ。特にイタリア人と一緒に日本へ行き、彼らが関心を示す顔を見るのも 楽しいからだ。それと、メールからもイタリアで「住む」とはどんなことかが表され ている。このKさんは大学でイタリア語を学んだ若い女性で、イタリアに住みたいが 仕事はあるものか。という相談をして来られた。だからこそ「いずれも日本へ行くか ら、飲食店で働くのも構わないなら、ちょうどそういう人物も来る」という内容だ。 日本人としてイタリア料理やオペラやデザイン関係でイタリアの来る人はだいたい 「学ぶ」ためで、日本料理、武道を教える、書道という日本文化に関係する場合は、 「教える」あるいは「仕事になる」ことが一般である。 ミラノだけで約4000人の日本人が住んでいて、イタリア全国の半数になるが、 特にミラノに日本人が多いのは商社などの会社から派遣された人々が多い。最近この 人たちが減ってきて留学する人が多くなってきた。話はそれるが、個人でこの国に やってきて苦労することといえば「滞在許可証」である。ここでは詳しいこと書かな いが、警察署であまりにも待った上に受け取れるかどうかもわからないという不安な 状況に置かれる。そして「仕事」と「住居」である。最近の日本でも、職探しが難し くなってきたが、失業率が高いヨーロッパで、しかも外国人というハンディーもあ る。よくあるケースだが、日本料理店ならバイトをさせてくれる。そうしなながら求 職活動し、バイト先では「食・住」おまけに「滞在許可証」をとらせてもらい、仕事 が見つかったら料理店の人員が急に減り困ってしまうのもへっちゃらでやめてしまう ことが多い。日本料理店では,低賃金で、勤勉で、現地の人には日本人に見え、長く 働いてくれる中国人を使っているケースが増えている。この中国人たちは、働きなが ら日本料理を覚えて、独立し日本料理店をオープンする。そのお陰でミラノにある50 件以上の日本料理店のうち日本人が経営するのはわずか10件ほどで、残りはほとんど 中国人たちのお店だ。 一方日本におけるイタリア料理は、もうブームではなく定着し、さらに増え続 けている。外国では日本人がいない日本料理店が増え、日本では日本人が料理を作 り、経営するイタリア料理店が増える。考えてみれば妙かもしれないが、日本の食文 化の発展のある段階にはなるべくしてなったのかもしれない。
さすがアーティストAKIRA氏にかかると、こん
な「変な外人」に仮装させられてしまった(もともと変
な外人かも?)アルド(左)とジャコモ(右)。
AKIRA氏にとってイタリアンなこの日々について、彼
の公式サイトで、日記にも書かれている
4月1日
日光から再び浅草に。この後、この地区のホテルに宿泊
し、東京の下町を歩く。さすが祖国イタリアから遠く離れた日本には、奇妙な建物がある。なぜなら、バックにある、金色の物体は、イタリアでは角(Corno)であり、妻を寝取られたオトコのシンボルだから、イタリアでは絶対にありえないデザインだからだ。険しい顔でポーズ。
日光のAKIRA氏は、浅草にある東京一おいしい回
転寿司というのを地図まで書いて勧めてくれたのだった。
そこで、列を作って待っていてアルドとジャオモは、実
業家の女性きょうこさんに逆ナンパされる。なんか逆じゃ
ないか!戸惑う二人を隅田川沿いで花見に誘うきょう
こさんも只者ではない。かつてニューヨークに10年滞在
した国際人だったのだ。さっそくの不思議なたびの幕は
開けた。(左からふたりめがきょうこさん)
この日の締めくくりは、夜桜の花見。駆けつけてくれた、
著者の仕事のパートナー鎌田さん(左)と、鵜飼さん(右の女性)。桜を見ると言うより、公園での飲み会というノリだった。周辺にはホームレスもたくさんいるロケーション。
4月2日
不思議な旅のエピソード
 この日の朝、ホテルのフロントでこのふたりを待っていると、フロントの女性が、たまたま国際電話で予約を受けていた。
相手のこの女性はイタリアからかけてきているが、どうやら英語が苦手らしくことで、偶然著者がフロントにいたので、
ホテルの人に変わりに電話に出て聞いてほしいと頼まれた。、しかも話しているいちにかけているのがミラノからだという
ことがわかったのだった。この旅ではシンクロを起こす、目に見えない力が働いている。
ホテル側から「ぜひここで働いてほしい」とはとうとう言われなかった。
この日、TOZAI-Vita Felice共に提携でお世話になって
いる九段ランゲージアカデミー学院長中原氏に、この
二人を紹介。
Kudan Language AcademyはTOZAI文化協会入会窓口Vita Feliceのプログラム申し込み窓口です。
イタリアにはこんな楽しいスタッフが待っています。
日本人女性に逆ナンパされたふたりは、あのきょうこさん
という人物に感動し、翌日の夜も呼び出す.高級車に乗
って、あっという間にやってきてくれ、彼女の運転で、東
京の名所(お台場、銀座、皇居、靖国神社、東京タワー
など)をプロ以上に詳しく説明してくれ、そのあと、焼肉
をおなか一杯ご馳走になる。いきなりこの人物に出会っ
たことで、日本滞在は素晴らしいスタートとなる。
ライトアップされた東京タワー前でポーズ。
4月3日
この日、横浜のイタリア語学校BRAVOを訪ねる。とても明るい調子のこの学校は、フランス語も学習でき、学校全体に、イタリアやフランスのムードがたっぷり漂っている、ユニークな環境作りは魅力。
時間的にも中華街まで行く時間はないこの時、語学
学校BRAVOの受付の人にお勧めを聞いてみたら
学校の前にラーメン屋あり。
横浜もラーメンがおいしい街だ。
かといって、いつもラーメンと言うわけにはいか
んだろう?
でも、食べてみると、これもまた違うタイプのラーメン。
いけるではないか!のちに、「日本の食べ物でなにがう
まかったか」と聞かれて、「ラーメン」と答えてしまうほ
ど、日本のラーメンは、とっくに本場中国を越えている
し、すでに、独特の道を歩む、日本を代表する食べ物
といえる。
この時、はじめて自国の料理ピッツァを、日本で食べることになる。ナポリ人にとって、イタリア国内でも、ナポリを離れると、認めていいピッツァは少なくなるのだと言う。
Vita Feliceのサイトやパンフレットで使われている文章を作ってくれた押見さん、梶原さん、月刊「飲食店」の白石さん。Pizzamania協会の3人が選んだPizzeria Partenopeは、ピッツァにうるさいこのふたりを驚かせた。
日本は奇跡の国なのだ!(真ん中はシェフ)
ナポリ人も、自国にいるのと変わらぬレベルの物が手に
入る日本の素晴らしさに感激。
右から私、たつもと。右の女性が梶原千恵さん。真ん中
はシェフ。左の女性は押見恵子さん。左の日本人男性
は、白石さん。本当に楽しいひと時をありがとう。
大きな画面の写真が登場するようにしておいた。
将来の日本を変えるメンバー7人だからだ。
写真をクリックして〜
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